レシピ

【材料】(2人分)

    • 808ファクトリーレタス(ロメインレタス)  1袋
    • ひきわり納豆 2パック
    • ニラ  1束(100g)
    • にんにく  1片分
    • ごま油  大さじ3
    • A(しょうゆ 大さじ3 砂糖 大さじ1.5 酢 大さじ1  炒りごま 大さじ1)

【作り方】

    1. ニラは細かく刻みボウルに入れ、Aを加え混ぜる。
    2. フライパンにごま油とみじん切りにしたニンニクを入れ中火弱で熱する。にんにくが色づいてきたら火を止め、(1)のボウルに熱々の状態でかけ、混ぜ合わせる。
    3. 納豆はよく混ぜて粘りが出たら(2)に加え、混ぜたら器に入れる。軸を取ったレタスをお皿に盛りつけ、ニラ納豆はレタスに包んで食べる。

納豆の日

7月10日は「納豆の日」。「なっ(7)・とう(10)」と読む語呂合わせから制定されたそうです。ちなみに1月10日は「い(1)・と(10)」と読む語呂合わせで「糸引き納豆の日」です。納豆には甘納豆、糸引き納豆、寺納豆の3種類があります。甘納豆は豆類や粟、蓮の実などを砂糖漬けした和菓子です。糸引き納豆は一般的に食べられている丸大豆を発酵させたものと、砕いてから発酵させるひきわり納豆があります。寺納豆は塩辛納豆ともいい、麹菌で発酵させたものです。

納豆の起源には諸説ありますが、聖徳太子が愛馬のエサとして食べさせていた煮豆が余り、藁で包んで木にぶら下げていたところ、糸を引く豆になっていて、食べてみると美味しかったことから、聖徳太子が人々に教えて広まったという説があります。なぜ藁に包んで木にぶら下げたかの方が興味深いのですが、私も味噌作りで余った煮豆を藁に包んで納豆作りに挑戦したことがありました。たまたまほかの用途で譲ってもらった無農薬の藁が余っていたので、ネットの動画を参考に作りはじめました。見様見真似て藁に煮豆を詰め、保温できる容器に入れました。藁納豆は藁に棲む天然の納豆菌が、40~45℃の温度で発酵し、約20時間で完成するそうです。しかし、突然の来客があり温度管理ができない状態がしばらく続きました。20時間が経ち容器の蓋を開けるとなんともいえない悪臭が漂いました。藁を開封すると見た目は糸を引く納豆でした。聖徳太子のように思い切って食べてみたところ、匂いに負けて口から掃き出してしまいました。諦めの悪い私はもしかしたら芥子を混ぜれば食べられるかもしれないと思い、懲りずに口にしました。その日からしばらく納豆が食べられなくなったのは言うまでもありません。納豆は発酵せず腐敗していたという単純な話。似て非なる腐敗と発酵はどちらも微生物の働きによるもので、人間にとって有益なものであれば発酵、有害なものであれば腐敗ということです。聖徳太子が口にしたものが有益なもので良かったと心から思います。

7月は強烈な日差しが照りつけ、お肌の不調や夏疲れを感じやすくなります。そんな夜はなるべく簡単でスタミナがつく食事にしたいと考えるでしょう。こんな夜にぴったりなのがニラ納豆のレタス包みです。今回はひきわり納豆(骨の形成に必要なビタミンKが多く含まれる)を使っていますが、普通の納豆でももちろんOKです。この個性的な2つの食材を優しく包むのが、レタスの中でも栄養価が高いロメインレタスです。納豆は混ぜると旨みと甘み成分が増えるため美味しくなりますが、醤油やタレを先に入れてしまうと水分で粘りが生まれにくくなるので、納豆だけを先にかき混ぜて粘りを出し、ニラダレを和えるのがコツです!さらにおいしくするなら納豆だけに粘り強くかき回してくださいね。

■レシピ協力:きたじまよりこ(スタイリング・撮影・コラム)