レシピ

【材料】1本分(保存容器17.2cm×12.5cm×H7.2cm)

    • 808ファクトリーレタス(グリーンリーフ)  2袋
    • ブロッコリー 150g
    • スナップエンドウ 100g
    • アスパラガス  5本
    • 芽キャベツ  8個
    • 空豆  10粒
    • グリンピース  30g
    • オクラ  8本
    • A(水 300ml 顆粒コンソメ 1個 塩 小さじ1/2)
    • 板ゼラチン 9g 
    • B(クリームチーズ 大さじ3 わさび 大さじ1 塩 ひとつまみ)
    • ブラックペッパー  適量
    • チャービル 適宜

【作り方】

    1. 鍋にお湯を沸かし塩(分量外)を加え、野菜を順番に茹でて水気を切っておく。
    2. 鍋にAを入れて沸かし、水で戻した板ゼラチンを加えて溶かしたら火を止め、氷水に当てて冷ます。
    3. 大きめに切ったラップに茹でたレタスを広げキッチンペーパーで覆い水分を取る。そのままラップが下になるよう保存容器に敷き、ペーパーをそっとはがす。茹でた野菜を並べ、半分まで詰めたら(2)のゼラチン液を半分流す。 
    4. 残りの野菜を並べ、山盛りになるまで野菜を詰めたら、ゼラチン液を7分目位まで流す。レタスを四方から包み、さらに敷いたラップを四方からきっちり包み、保存容器のフタをしてプレスする。
    5. 冷蔵庫で半日冷やし固め、ラップごと取り出しアルミホイルに包んで1cm幅に切る。お皿に盛りつけ、混ぜたBを添え、ブラックペッパーを振り、チャービルを飾る。

タッパーの日

4月27日は「タッパーの日」。プラスチック精密封容器の代名詞として親しまれているタッパー。その登録商標を持つ会社が設立された日です。ちなみにタッパーは創始者の名前に由来します。プラスチック製の密閉容器全般をタッパーと呼ぶことは厳密にいえば正しくありませんが、一般的にタッパーという名称が使われることが多いです。

世の中にはタッパーのように商品名が正式名称と思われているものがあります。ホチキスはステープラー、万歩計は歩数計、シャープペンシルはメカニカルペンシル、テトラポットは消波ブロック、ドライアイスは個体二酸化炭素など、正式な名称に全く聞き覚えのないものもあります。タッパーはタッパー以外には考えられないと思っていたけど、ちゃんと保存容器と呼ぶべきなのでしょうね。

最近のタッパーを含む保存容器は電子レンジが可能なものが多く、レンチンして調理ができるように、調理器具としても重宝されています。そして食材を温めるだけでなく、細長い保存容器に湯とパスタを入れてレンチンすればパスタが茹で上がり、湯切りもできてしまう優れものまであります。ガラスや陶器の容器なら、そのまま食卓にだしても保存容器だと気づかれないものだってあります。とはいえ薄手の保存容器(タッパー)をそのまま食卓に出すと、手抜きだと言われてしまうのがトホホな現状です。

この「手抜き」という言葉は囲碁が語源で、戦っている個所に石を打たず、まったく脈絡のないような別の個所に打つことを「手抜き」と言います。戦っている場所が不利になっても、全体からすれば有利になることが多いのです。つまり手抜きは悪いことではなく、勝つための戦略といえます。だから例え保存容器でも効率よく家事がこなせるのであれば、たまにはいいのではないかと個人的には思います。こういうときは「手抜き」の語源で話を逸らす一手に限ります…1回限りですが。(笑)

ちなみに私は曜日によって食器を変えています。忙しい月曜から金曜は食洗器が使える食器、土日は土ものの食器、そしてジムでトレーニングの日はタッパーなどの保存容器と決めて家事をこなしています。それを容認する夫には感謝しています。

さて今回はこの保存容器を使って旬野菜をレタスで包んだテリーヌを作ろうと思います。テリーヌはフランス料理で使う蓋つきの陶製の容器のことをいいます。この容器で調理したものもテリーヌと呼ばれ、肉料理、魚介のムースやスイーツまでもテリーヌ型で作られていれば全部テリーヌと呼びます。だとすると今回のテリーヌは厳密にいえばテリーヌとは呼べないのですが、細かいことは気にせず、テリーヌと呼ばせていただきます。難癖をつけることを重箱の隅をつつくといいますが、タッパーの隅をつつかれないようにゼリーで固め、ラップにくるみ、具がタッパーに漏れないようにしています。(笑)旬の食材が詰まったテリーヌを楽しんでいただければと思います。

■レシピ協力:きたじまよりこ(スタイリング・撮影・コラム)