レシピ

【材料】(2人分)

    • 808ファクトリーレタス(グリーンリーフ)  2枚
    • 豆腐・わかめ・油揚げ  適量
    • 煮干しだし(煮干し 10~15g 水 400ml)
    • 味噌  大さじ2

【作り方】

    1. 煮干しは頭を取り、半分に割いて腹わたを取り除き、鍋に入れて中火で乾煎りする。水を加えて30分ほどおく。
    2. 具材は少し大きめに切る。わかめは戻して3cm幅に切り、豆腐はさいの目切り、油揚げはトースターで軽く焼き一口大に切る。
    3. (1)を沸かし沸騰してきたらアクを取り、油揚げを加えひと煮立ちさせたら味噌を加え、豆腐とわかめを加える。お椀にちぎったレタスを入れて、味噌汁(煮干しも他の具材と一緒に)を注ぐ。余熱でレタスはしんなりさせシャキシャキの状態で食べる。

煮干しの日

2月14日は「煮干しの日」。「に(2)・ぼ(1=棒)・し(4)」と読む語呂合わせから制定されたそうです。煮干しを食べて元気になってもらおうと全国煮干協会が制定しました。煮干しは小魚を煮て干した水産加工品です。主に出汁をとる材料として使われますが、そのままおやつとしても食べられています。最も一般的な煮干しはカタクチイワシで、マイワシ、ウルメイワシ、キビナゴ、アジ、サバ、トビウオ(あご)なども原料として使われています。煮干しの産地で有名な香川県のイリコ(煮干しイワシの総称)は、讃岐うどんのつゆに欠かせない食材のひとつで、独特の風味や旨みの立役者といえます。ほかにも煮干しを使ったご当地グルメに青森県の津軽ラーメンや富山県の氷見カレーがあります。津軽ラーメンは陸奥湾などでイワシがたくさん水揚げされており、イワシの焼き干しや煮干しをつかって出汁を取ります。それを醤油ダレと合わせてスープにしています。そのルーツは地方独特の津軽そばにあると言われています。氷見カレーは氷見産の煮干しを使用し、氷見市内の飲食店がそれぞれ趣向を凝らした独自のメニューがあり、カレーだけでなくうどんやそばなどの麺類や、パエリアやハンバーグなどの洋食にも使われているそうです。煮干しもいろんなメニューに使えるのだととても参考になりました。

わたしは日々の暮らしの中で長い間煮干しを愛用しています。慌ただしい日常でいろんなことを短縮していた頃、丁寧な暮らしをしようと考えたときの一歩に煮干し出汁でお味噌汁を作ること、昆布をボトルに入れて昆布水を作ることでした。ほかのことは短縮してしまうけど、この2つだけは今も続けていて、風味だけでなく心も豊かになります。我が家の煮干しの準備はとても簡単です。6~8本の煮干しの頭と腹ワタを取り、耐熱皿に並べてレンジで加熱したものを、沸かした湯にポンっと加え、アクを取りながら具材も煮てしまいます。そして煮出した煮干しも具材として食べています。煮干しは一晩浸けて水出しした方が、煮干しのクセが少なく上品で甘みのある出汁が取れるというのですが、具沢山の味噌汁にすれば野菜のうまみがプラスされるので十分美味しいと思っています。

さて2月14日は煮干しの日ですが、バレンタインデーの方が有名で世界では男女問わず愛や感謝を伝える日とされています。クリスマスやバースデーと並び、プロポーズする人も多いそうです。結婚相手を選ぶ理由としていつの時代も料理上手があげられます。いわゆる胃袋をつかむってやつです。攻めの料理よりも身近な食材でパッと料理が作れる方が、最近はポイントが高いようですが、料理が作れる男性も増えたので、男女問わずの話かもしれません。そのパッと作れる一品として具沢山の味噌汁がおすすめです。出汁のきいた味噌汁を飲むとホッとするのは、味噌に含まれる大豆ペプチドが精神を穏やかにする働きがあるからです。今回は味噌汁の具材として定番の豆腐、わかめ、油揚げに808ファクトリーのレタスをプラスしてみました。最近のバレンタインデーはご褒美にマイチョコを買う人が多いようですが、煮干しを使ったご褒美の一杯を作るのも人間味が増して良い気がします。

■レシピ協力:きたじまよりこ(スタイリング・撮影・コラム)