レシピ

【材料】(2人分)

    • 808ファクトリーレタス(シルクレタス)  2~3枚
    • 緑豆春雨 50g
    • 豚挽肉 50g
    • 海老 8尾
    • 紫玉ねぎ 1/4個
    • 赤パプリカ 1/4個
    • セロリ 10cm
    • パクチー 適量
    • A(ナンプラー 大さじ2 砂糖 大さじ1.5 ライム汁 1/2個分)

【作り方】

    1. 春雨は熱湯に5分浸してザルにあげる。殻をむいて背ワタを取った海老は塩茹で、豚挽肉も茹でてザルにあげる。
    2. 紫玉ねぎ、赤パプリカ、セロリはそれぞれ薄切りにする。
    3. ボウルにAを入れ混ぜ、(1)と(2)を加えてよく和える。食べる直前にパクチーとレタスをちぎり入れて混ぜ合わせ、器に盛る。

緑豆の日

6月10日は「緑豆の日」。「りょく(6)・とう(10)」と読む語呂合わせから制定されたそうです。もやしや春雨の原料である緑豆の栄養価値を再発見し、消費拡大を目的としています。

緑豆は小豆と同じマメ科の植物で、鮮やかな緑色をしています。緑豆はアジア圏でよく食べられていて、中国では緑豆春雨の原料、月餅の餡、豆粥などに使われています。朝鮮半島では冷麺のつなぎとして緑豆のでんぷんが使われ、ピンデトツ(チヂミの一種)の生地にも使われています。またベトナムでは旧正月に食べるバンツーン(緑豆と豚肉の炊きおこわ)や、チェー(ぜんざいとかき氷をあわせたようなもの)などに使われています。
中国では古くから薬膳や漢方の生薬としても使われていて、夏に緑豆を使ったお茶やスープがよく飲まれているそうです。緑豆を煮たら煮汁は捨てずにお茶として飲めば、これからの熱中症対策におすすめです。そして茹でた緑豆は料理に使うだけでなく、ぜんざいやかき氷にトッピングしてアジアンスイーツを楽しむことができ、マルチに使える優秀な食材といえます。

日本では緑豆を発芽させたもやしが有名です。国内で出回るもやしは主に3種類ほどありますが、9割を占めるのが緑豆もやしです。このほかにブラックマッペもやしと大豆もやしがあります。ちなみに私はやきそばには水分が少ないブラックマッペを使い、ビビンバのナムルには豆の食感がアクセントになる大豆もやしを使いますが、それ以外はほとんど緑豆もやしを使っています。

緑豆は春雨の原料としても有名です。日本に伝わったのは鎌倉時代、主に精進料理に利用されていたそうです。江戸時代には栽培がはじまりましたが、日本の気候に適さなかったため、現在、日本の春雨はジャガイモやサツマイモのでんぷんで作られています。

さて、今回は緑豆春雨を使ったヤムウンセンを紹介したいと思います。タイ語で「ヤム」は和える、「ウンセン」は春雨を意味します。タイ料理といえば胃腸の働きを促進し、食欲不振を解消する働きがある香菜が使われますが、この独特な香りが苦手という方もいます。そんなときにおすすめしたいのがレタスです。ほどよい苦味は熱をとる清熱効果があるとされ、胃腸をケアする働きがあり香菜と作用が似ています。緑豆は身体に溜まった要らない水分の排出を促す働きがあるといわれているので、湿気が多くなる梅雨時期には、緑豆や緑豆春雨、緑豆もやしを使った料理を食べて、快適に過ごせるよう活用しましょう。

最近、わたしは緑豆でもやしを作ることにハマっています。もやしは緑豆を水で一晩漬け、あとはザルで水を切って光を通さないようにフタをし、1日に数回すすぎ洗いして清潔な状態を保つと4~5日でもやしが育ちます。手間をかけてひ弱で元気な!?もやしっ子に育つと感動ものです。思えば808ファクトリーのレタスもこのように手間をかけた水耕栽培なので、愛情が込められているのだと思い、いつもより優しくちぎってみる私です。

■レシピ協力:きたじまよりこ(スタイリング・撮影・コラム)