レシピ

【材料】(2枚)

    • ピザクラスト(19cm)  2枚
    • キノコ(エリンギ・マイタケ・しめじ・えのき) 各60g
    • 808ファクトリーレタス(ロメインレタス)  6~8枚
    • ピザ用チーズ  120g
    • オリーブオイル 適量
    • 塩・こしょう  適量

【作り方】

    1. エリンギは薄切り、マイタケとしめじは小房にわけ、えのきは石づきを切り落としほぐす。ザルにきのこをのせて半日天日干しする。時間があればチャック付きの袋に入れて冷凍しておく。
    2. 天板にピザクラストをおき、チーズをたっぷりのせる。チーズの上にセミドライきのこを広げ、オリーブオイルをかけ、軽く塩・こしょうをふる。250℃に予熱したトースターで5~8分焼く。
    3. トースターから取り出してお皿に移し、ピザの上にレタロメインレタスのせ、オリーブオイルをかける。

菌活の日

5月24日は「菌活の日」。菌活という言葉を生み出したきのこメーカーが制定しました。一年を通して菌活をすることにより、健康で豊かな毎日を過ごし、また、笑顔で生活していただきたいとの願いが込められているそうです。最近の菌活はきのこ類だけでなく、菌のはたらきによってできた発酵食品も取り入れていることが多いです。

きのこは天日干しさせると酵素の働きによってうま味成分が増し、骨形成を助けるビタミンDを増やします。さらに冷凍するとうま味と栄養が増すだけでなく、食感が劇的に良くなります。きのこを購入したら軸や石づきを取り、半日ほど天日干しをして、チャック付きの保存袋に入れて冷凍保存しておくと、気軽に料理に使え負担なく菌活ができます。私はいろんなきのこをミックスして冷凍しているのですが、スープや炒め物などすぐに使えるので、金活や筋活と違って長続きしています。(笑)

昔、親戚から譲ってもらった原木しいたけを栽培していたことがありました。日当たり良好のベランダで、しいたけにとっては過酷な環境でしたが、毎日ポコポコと育つので、採れたてのしいたけを焼いて食べたり、友人にキノコ狩りをさせたりして、心も満たされていたことを昨日のことのように覚えています。今思えば常に天日干し状態だったから美味しかったのかもしれません。(笑)

きのこは菌そのものを食べる唯一の食材で、発酵食品は菌(微生物)のはたらきによるものです。発酵食品は私たちにとって多くの良い作用をもたらしてくれます。これらを積極的に食事から取り入れることで、善玉菌が育ち、腸内環境を整えることができます。食物の発酵に欠かせない菌といえば、きのこ類の菌類、チーズやヨーグルトの乳酸菌、酒、味噌、醤油、酢、みりんの麹菌、ワインやパンの酵母菌、酢の酢酸菌、納豆の納豆菌があります。ちなみに麹菌は日本にしかない菌なので、国菌と言われているそうです。

世界で初めて発酵食品が作られたのは、紀元前5000年頃、偶然に牛乳からヨーグルトができたといわれています。また日本は縄文時代には発酵食品が存在していたと考えられていて、最も古い記録としては奈良時代の平城京跡から見つかった木簡に瓜や青菜の塩漬けに関する記載があります。そんな長い歴史の中で菌は人間にとって必要不可欠な存在になっていったのです。

現在は悪い作用をもたらす菌(ウイルス)と戦う世の中となり、いろんな不満菌までもが蔓延しているように思います。世の中の不満を感じたら、良い作用をもたらす菌のはたらきを利用した菌活を取り入れて、身体を整えると良いと思います。これからの菌活は、あらゆる菌とうまく付き合っていくということなのかもしれません。

さて、今回はワインやビールにもぴったりのピザを作ろうと思います。酵母菌からできたピザ生地、菌類のきのこ、乳酸菌からできたチーズを使ったペアリングにしました。味付けは麹菌からできた醤油や味噌を使ってもいいのですが、チーズときのこのうま味を感じてほしいのでシンプルにして、不足しがちな野菜のトッピングでさっぱりといただきます。酵母菌からできたワインやビールを飲んで菌活といえるなら、わたしは一年を通して優秀な菌活ができているといえます。

■レシピ協力:きたじまよりこ(スタイリング・撮影・コラム)