色の日

1月6日は「色の日」。「い(1)・ろ(6)」と読む語呂合わせから制定されたそうです。

2022年の目標として、あなたはどんなことを勉強しようと思っていますか?わたしは「色を味方にする」勉強をしようかなと思っています。私たちに与える色の印象はとても興味深いものがあります。人は無意識に色の影響を受けていて、性格やその時の気分によって反映されます。黒は高級・洗練、赤は情熱的・華やか、紫は神秘的・高貴、青は知的・冷静、緑は自然・健康的、黄は明るい・愉快、茶は伝統的・信頼、白は清潔・純粋などといった印象があるのではないでしょうか。しかし、色の印象というのは面白いもので、ポジティブなものとネガティブなものが存在します。私が好きなグレーには都会的というポジティブイメージと、地味というネガティブイメージがあります。以前、色彩の先生に服装がモノトーンばかりで、ねずみ男のようになってしまうと話したところ、生まれ持った肌・髪・瞳・唇などの色により似合う色が決まっていて、私はパステル系のものが合うと教えてもらいました。同じグレーでもパステルグレーを選ぶことで印象が変わるそうです。

野菜は調理で印象が変わります。皮を剥いたら「わたし、脱いだらすごいんです」と言わんばかりの予想もしなかった色を隠し持つものや、茹でたら「わたし、湯上り美人なの」と主張するものもいて、カラフルな野菜は不思議と私たちを元気にしてくれます。
予想もしなかったことといえば、暗闇で食事をするイベントに参加したときのことでした。暗闇の中で目隠しをして料理を食べていくのですが、最初に出された冷製スープは香りですぐにトマトのスープだと気づきました。その後、次々に料理が出され、食事が終わり実際に出された料理を見ながら、答え合わせと解説をしてくださったのですが、最初のスープは赤ではなく透明でした。トマトをゆっくりと濾して作られたそうで、目隠しをせずに出されたら、きっとトマトだとは思わなかったでしょう。先入観や固定観念にとらわれていたという気づきの体験でした。

さて、今回は色の日にちなんでカラフルな冬野菜を使った「いろとり鶏温サラダ」を紹介したいと思います。野菜の五味(甘味、酸味、塩味、苦味、辛味)と玉ねぎ麹のうま味を、目隠しをせずに五感を刺激しながら食べていただければと思います。(笑)わたしは黄色いカリフラワー、赤色のカブ、紫色のキャベツを使いましたが、冬野菜もいろんな色のものが出回っているので、手に入るもので構いません。いつもと違う色の野菜を使うだけで、ちょっとお高いサラダに見えます。これはカラー心理が関係しているのかもしれませんね。今年も808ファクトリーのレタスの「色」を味方にしていきましょう。

レシピ

【材料】4人分

    • 808ファクトリーレタス(フリルレタス)  2枚
    • 鶏もも肉 1枚(約250g)
    • 旬野菜(カリフラワー、ブロッコリー、カブ、レンコンなど)
    • A(オリーブオイル 大さじ2 玉ねぎ麹 大さじ1 おろしにんにく 小さじ1/2   レモン汁 小さじ1)
    • サラダ油  大さじ1/2
    • 塩  小さじ1/2

玉ねぎ麹 【材 料】

    • 玉ねぎ(すりおろし) 300g
    • 米こうじ 100g
    • 塩 35g

【作り方】

ボウルに塩と米こうじを入れて混ぜ、玉ねぎを加えてかき回す。保存容器に移して常温におき、一日1回かき回す。(3日続ける)※薄いピンク色になりコンソメのような香りがしたら、冷蔵庫で保管する。(保存期間約3カ月)

【作り方】

    1. カリフラワー・ブロッコリーは子房にわけてサッと茹でる。蓮根は皮つきのまま7mm幅の半月切り、カブはくし型切り、紫キャベツは食べやすい大きさに切る。
    2. 鶏肉は均等な厚みになるよう切り込みを入れ、軽く塩をふる。フライパンにサラダ油を入れて熱し、鶏肉の皮目から中火で焼く。きつね色になったら裏返してかるく塩をふり、3~4分焼く。バットに移し、余熱が取れたら一口大に切る。
    3. フライパンの余分な油を拭き取り、中火で熱し(1)の野菜の断面に焼き目がつくまでじっくり焼く。
    4. お皿に(2)と(3)、ちぎったレタスを彩りよく盛りつけ、混ぜたAをまわしかける。

■レシピ協力:きたじまよりこ(スタイリング・撮影・コラム)