春節

春節とは中国圏における旧暦のお正月(旧正月)のことで、太陰太陽暦に基づいているため、毎年日にちが異なります。2021年の春節は2月12日、大晦日の2月11日から17日までが春節の連休になります。

連休は故郷に帰省して家族や親戚と新年を祝うのが一般的でしたが、最近は国内外を旅行する人が多くなり、そのため旅行先として人気だった日本では、家電やコスメなどを爆買いする観光客が話題となりました。
爆買いというとネガティブな印象もありますが、爆買いしてしまうほど日本の商品に信用があると考えると、とても嬉しいことです。私はというと爆買いはしませんが、ポチればなんでも手に入る世の中で、‟100日間買わないルール“(日用品以外)を友人に勧められ実践するのですが、ついポチってしまい敗北に終わります。物欲を抑えるのは意外と難しいです。(笑)話を戻しますと、春節は日本のおせちのように縁起の良い食べ物を食べます。
縁起の良い食べ物の一つとして欠かせないのが魚料理です。中国語で「魚」の発音が「余」と同じことから、収穫が余る「豊作」を意味し、新年も余裕ある豊かな年になる意味を込め食卓に並びます。しかし御頭付きの魚は少し箸をつけるだけで、残す(余らす)決まりになっています。ほかには「吉」と発音が似ている「鶏」、財を成すことを意味する「發財」と発音が似ている「髪菜」(藻の一種)、長く続くという意味の「綿」と同音の「麺」などがあります。
そして春節やお祝いの席に欠かせないのが餃子です。家族全員で餃子を包んでお正月に食べます。ちなみに中国でいう餃子とは水餃子のことです。餃子は清の時代から使われた硬貨(馬蹄形の銀塊)に似ていることから、金運アップの願いが込められていて、具材にもなつめは幸運、落花生は健康長寿、硬貨は金運という願いが込められているそうです。

いろんな願いは込めたいのですが、今回はシンプルに808ファクトリーのレタスを入れ、洗わず使える手軽さから、心に余裕ができ豊かな年になる意味を込めています。(笑)家族全員で餡を包むという中国の風習の真似をすれば、さらに時短になります。お子さんが簡単に包めるようにヒダはつけずに半円にしたり、さらに半円の両縁を付けて帽子のような形にしたりとアレンジを楽しみながら、家族の健康や幸運を願い包んでみてはいかがでしょうか。
みんなで作る餃子はたまらなく美味しいので、食欲が止まらないかもしれません。食欲を抑えるのは、物欲より難しいかもしれませんのでご注意くださいね。(笑)

レシピ

【材料】2人分

  • 808ファクトリー(フリルレタス) 1/2袋
  • 豚挽肉  150g
  • 長ネギ 10cm
  • 生姜  1片
  • 餃子の皮  25枚
  • A(ごま油 大さじ1/2 塩 小さじ1/2 こしょう 少々 しょうゆ 小さじ1/2 オイスターソース 小さじ1/2)
  • つけダレ(醤油 黒酢) 適宜

【作り方】

  1. 長ネギと生姜はみじん切り、レタスは千切りにする。
  2. ボウルに挽肉とAを入れて粘りがでるまで混ぜ、(1)を入れてさらに混ぜる。
  3. 餃子の皮の真ん中に具をのせ、皮の縁に水をつけて半月に折りたたみ、両端を重ね合わせ帽子のような形にする。(半円でもOK)
  4. たっぷりの熱湯で③を3~4分茹でる。ザルにあげて皿に移し、醤油と黒酢で食べる。

■レシピ協力:きたじまよりこ(スタイリング・撮影・コラム)