子どもの料理体験

以前、子どもの料理教室をコースで企画して、裏方としてお手伝いしたことがありました。

それは煮干しだしの味噌汁や野菜だしのミネストローネ、目玉焼きや青菜のおひたし、ハンバーグなどを作り、最終日はお弁当を作るというプログラムでした。

幼稚園年少さんから小学校3年生までのお子さんが対象で、包丁を持つ手がグラグラしていても、ハラハラな気持ちは顔に出さず(時々出ていた)、笑顔で(時々引きつって)、サポートをしました。

その中でサラダ作りの時間だけは、包丁を使わない内容だったので、安心して見守ることが出来ました。

それはレタスをちぎり、プチトマトのヘタを取り、キュウリをすりこぎで叩くという簡単なものでしたが、野菜嫌いだったお子さんがサラダを完食したり、自ら食器をお片付けしたりと、料理を通じて子どもが成長する姿を見て毎回感動したものでした。そして開催が土曜日だったこともあり、翌日の朝食で作ってくれたと保護者の方から喜びの声を聞くことができました。

私は一人で料理が作れた時の喜びを今でも覚えています。
「おいしい」と言って食べてもらうことが本当に嬉しくて、同じものを食べ続けなければならない家族の気持ちも知らず、ひたすら同じものを作り続ける子どもでした。(笑)

大人になってからは、海外で食べた異国の味の再現料理を作っては家族を困惑させ巻き込み、例え「おいしい」ではなく、「不思議な味」と言われてもそれはそれで満足でした。今となっては楽しい思い出です。キッチンから生まれる子どもたちの豊かな発想力と創造力で、家族の楽しい思い出ができることを願っています。

レシピ

【材料】2人分

  • ロメインレタス 1/2袋
  • キュウリ  1/2本
  • ベーコン  2枚
  • 卵  1個
  • 食パン(厚切り) 1枚
  • 溶けるチーズ  20g
  • A(粉チーズ 10g マヨネーズ 大さじ2 ヨーグルト 大さじ1 砂糖 小さじ1 おろしにんにく 小さじ1 塩 少々 ブラックペッパー 少々)

【作り方】

  1. 小鍋にお湯を沸かし沸騰したら火を止める。お玉に卵をのせて鍋にそっと入れ、13~14分のタイマーをセットしてそのまま置く。時間になったらお湯を捨て、水を入れて冷ます。
  2. レタスは食べやすい大きさにちぎり、キュウリはピーラーで剥く。
  3. 食パンはマヨネーズ(分量外)をぬって溶けるチーズをのせ、ベーコンは1cm幅に切ってアルミホイルにのせて、トースターに一緒に入れてパンがきつね色になるまで焼く。パンの粗熱が取れたら食べやすい大きさに切る。
  4. 器に②と③を彩りよく盛りつけ、①の温泉卵を割り入れる。混ぜたAをかけ、お好みでブラックペッパー(分量外)をふる。

■レシピ協力:きたじまよりこ(スタイリング・撮影・コラム)