レシピ
【材料】(2人分)
- 豚肉(薄切りロース) 8枚
- 808ファクトリーレタス(シルクレタス) 4枚
- A(砂糖 大さじ2 白味噌 大さじ2 赤味噌 大さじ1 砂糖 大さじ1 酒 大さじ1 みりん 大さじ1 おろしにんにく 小さじ1)
- ごはん どんぶり2杯分
- 高菜 適宜
【作り方】
- ボウルにAを入れ混ぜる。豚肉(肉が厚いようであれば、肉の表面を軽くたたく)は1枚ずつAを塗って30分ほど漬ける。
- トースターの天板にアルミホイルを敷き、肉が重ならないように並べ、4~5分焼く。
- どんぶりにごはんをよそい、レタス、味噌豚を盛り、お好みで高菜を添える。
豚丼の日
2月10日は「豚丼の日」。「ぶた(2)・どん(10)」と読む語呂合わせから制定されました。十勝豚丼を「味わう日」「楽しむ日」とし、北海道内外へ豚丼を広めることが目的です。十勝地方は明治時代末頃から養豚業がはじまりました。豚丼発祥の食堂の店主は元々西洋料理の料理人だったそうです。西洋の豚肉料理を知っていたこともあり、日本人に馴染みのない豚肉(当時の肉といえば鶏肉)を炭火焼きにして、日本人が好きな鰻丼をヒントに甘辛いタレを絡めてどんぶりにしたそうです。豚肉を食べ慣れていなかったため最初は敬遠する人が多かったそうですが、出張や単身赴任の人々の口コミで評判になり、現在の帯広名物「豚丼」となったそうです。似たような話が仙台にもあります。名物の牛タンを開発したのは和食の料理人でした。日本人に馴染みのなかった牛タンを食べやすくするために試行錯誤し、炭火焼きにして定食に出したそうです。最初は受け入れられなかったのですが、豚丼と同じく出張者や単身赴任者の口コミにより全国に知られる名物となりました。昨今は転勤や単身赴任を廃止する企業も増え、このような口コミも時代とともに変化していくことでしょう。そして近い将来、敬遠されている植物由来の代替肉が炭火で焼かれ、海外のどこかでDONBURIとして流行り、逆輸入好きの日本人はそこで初めて受け入れるのかもしれません。(笑)その「どんぶり」の語源は江戸時代にあった一杯盛り切りの飲食物を出す店の慳貪屋(けんどんや)からきています。そこで使う鉢が慳貪振り鉢(けいどんぶりばち)と呼ばれていて、それがどんぶり鉢と略されました。ちなみにどんぶりの蓋の役割は、熱と香りと味が全体にいきわたらせるためなので、洗い物が増えると思わずにお家にある方は使ってみると、さらにおいしいどんぶりが食べられると思います。
さて豚丼といえば、都心から比較的に近い観光地として知られる埼玉県秩父地方の豚みそ丼を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。昔から秩父地方の猟師たちは捕獲した猪を味噌漬けにして保存していました。そして猪肉から豚肉に変わり、それを炭火で焼いてどんぶりにした店が全国丼グランプリで金賞を取り、テレビやSNSで話題になりました。わたしにとっても馴染みある豚丼なので、今回は帯広の甘辛醤油の豚丼ではなく、秩父で食べる豚みそ丼を参考にしたレシピを紹介したいと思います。家庭では炭火焼きは難しいので、ホイルを敷いた天板に肉を広げトースターで焼きました。金賞を取った豚丼は温泉卵、天かす、青ネギがのっていますが、今回はシンプルに808ファクトリーのレタスだけをトッピングして彩りや食感をプラスしています。
昔、上流階級の人々はごはんとおかずを別々に食べるのが決まっていて、どんぶり料理というと庶民の食べ物だったそうです。そして女性は外食で丼を食べなかったそうですが、今は令和、階級や性別に関係なくどんぶりをどこでも食べられてわたしは幸せです。
■レシピ協力:きたじまよりこ(スタイリング・撮影・コラム)