レシピ
【材料】(2人分)
- ブリ(切り身) 2枚
- 808ファクトリーレタス(グリーンリーフ) 6枚
- カブ 1個
- 卵白 1個分
- 片栗粉 小さじ1
- しょうゆ 大さじ1/2
- 塩 少々
- A(だし汁 100ml しょうゆ 小さじ2 みりん 小さじ2)
- 片栗粉 適量
- 柚子の皮 適宜
【作り方】
- ブリは食べやすい大きさに切って塩をふり10分ほど置き、キッチンペーパーで水気を取る。
- 卵白は角が立つぐらいまで泡立てる。カブはすりおろして軽く水気を切り、卵白に加えて軽く塩をふり混ぜる。
- 耐熱容器に4センチ幅に切ったカブの葉、2~3枚重ねて包んだレタス、ブリを置く。ブリの上に(2)をこんもりのせて、蒸し器で10分蒸す。
- 小鍋にAを入れて沸かし、水溶き片栗粉でとろみをつける。蒸しあがった③にかけ、柚子の皮を添える。
ブリの日
12月20日は「ブリの日」。魚へんに師と書く鰤の旬は師走、そして「ぶ(2)・り(輪=0)」と読む語呂合わせから制定されたそうです。
大魚であることを表す「師」が鰤の漢字で使われているように、成魚になるまでの成長段階でブリは呼び名が変わります。関東では ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリとなり、関西ではモジャコ→ワカナ→ツバス→ハマチ→ブリと、それぞれの地域によって違います。江戸時代の武士や学者など格式ある家柄の者は、成人にあたる元服を迎えると生まれたときにつけられた幼名から大人の名前に改め、服装を替えて社会の仲間入りをすることを祝いました。そして出世をすることにより身分に応じて改名する風習もあったことから、成長と共に姿や味が変わるブリは出世魚と呼ばれ、縁起物として贈り物にも使われるようになりました。
関西では大晦日に新年に歳神様を迎える準備として、年越しの食事につける「年取り魚」にブリが食べられていました。ちなみに関東の年取り魚といえば鮭ですが、成長すると大きくなって川に戻る(出世)ことから、ブリと同じように縁起が良いとされています。
出世のゲン担ぎとして縁起の良い魚が食べられていましたが、近頃は出世を望まない若者が増えているといいます。それは会社の中で管理職になることだけが出世ではなく、プライベートを優先して自分や家族の時間を増やす人や、副業で活躍の場を広げたいと望んでいる人が多くみられ、世の中のそれぞれの場でランクを上げることを重要視しているのだと思います。かつて管理職のお父さんたちの週末は家でゴロゴロしているイメージがありましたが、現代のパパたちはプライベートが充実しているのかもしれません。
出世欲がある人は少数派かもしれませんが、冬の味覚への食欲は多数派だと思います。そんな冬の味覚を楽しむのにぴったりのブリのかぶら蒸しを紹介したいと思います。かぶら蒸しは胃腸を温め、冷え性の改善にも効果が期待できます。脂ののったブリ、優しい甘さのカブ、それらを包み込むレタス…次世代のリーダーに必要な条件かもしれません。
語呂合わせや特徴から縁起が良いとされるのであれば、末広がりの「八」の字が入っている808ファクトリーのレタスも縁起が良いのではないかと思います。末広がりは上部よりも下部が広がっている様子を表す言葉で、未来は明るく大きく広がっていることを意味しているため、明るい未来のために洗わず食べられるレタスをモリモリ食べましょう。(笑)
さて、九州には「嫁ぶり」という風習があります。それは結婚されて初めて迎えるお正月に向けて、婿側の実家から嫁側の実家に「そちらから嫁いだ娘さんの嫁ぶりがいい」という感謝の気持ちを込めて年の暮れに贈る「ぶり」のことですが、年末年始に夫の実家でダラダラ過ごしていると、この風習が九州だけで良かったと思います。(笑) 808ファクトリーのレタスを食べて、よいお年をお迎えください。
■レシピ協力:きたじまよりこ(スタイリング・撮影・コラム)