はいチーズの日
8月22日は「はいチーズの日」。「は(8)・い(1)・ちー(2)・ず(2)」と読む語呂合わせから制定されたそうです。写真を撮るときの掛け声である「はいチーズ」は、元々は撮る人が「say cheese !」(チーズと言ってごらん)と言い、撮られる人が「cheese!」(チーズ)と言って、口角が上がり笑っているように撮ったのがその始まりとされています。日本ではチーズのCMで、カメラマンが「ハイ、チーズ」と言って、女の子を撮影するシーンが放送されて広がったようです。海外にも撮影するときの掛け声がいろいろあります。韓国はキムチ、中国は茄子(チェズ)、スペインはポテト(パタタス)、メキシコはテーキラなど…国によって親しみやすい食べ物が使われています。食べ物ではないのですが、フランスでは「CuiCui」(キュイキュイ)という掛け声があって、昔は小さい箱のような機械で写真を撮っていたので、「この中に小鳥がいるよ、こっちを見てごらん」という風に小鳥の鳴き声を真似ていたそうです。フイルムが高価だった時代に、ベストな瞬間を撮るための策だったとはいえ、さすがフランス!ドラマチックで可愛いです。さて一枚一枚が貴重だったフイルムからデジタルの時代に変わり、人々はスマホのカメラを起動させ、ドラマチックでお洒落なベストショットを虎視眈々と狙うようになりました。そして撮った画像を眺めてはほくそ笑み、後々の投稿でその笑みが明らかになります。
白い服によるレフ板効果の美肌と潤んだ瞳、そしてアプリを使ったと思われる実物とは若干異なった滑らかな肌と大きな黒目、そして宇宙人レベルのシャープな顎が、私にはみんな同じ顔に見えます。(笑)このような無意識な投稿に、隠された深層心理が見られます。自己肯定感、承認欲求、疲労度、執着心、社会的地位などが見え隠れし、撮る人も撮られる人もココロが丸見えになるので注意が必要です。「目は口ほどに物をいう」という諺がありますが、投稿画像は目より口より物をいいます。(笑)そんな深層心理が丸見えのカルパッチョを今回は紹介したいと思います。
しずる感を見せキレイと言ってもらいたい承認欲求、自己肯定感が高められる褒めメッセージの期待、808ファクトリーのレタスを意地でも使う執着心です。(笑)
はいチーズの日なので、とびきりの笑顔を撮るための掛け声に追加してほしいのが「808」(ハチマルハチー)です。「イ」で口角が上がり笑っているように見えます。
でも本当は・・・どんな掛け声よりもどんな加工よりも、モグモグ美味しそうに食べる自然の姿が、個人的には一番可愛いと思います。
レシピ
【材料】2人分
- 刺身(鯛・帆立・サーモンなど) 120g
- 808ファクトリーのレタス(シルクレタス) 3枚
- 紫玉ねぎ 1/8個
- スプラウト 適量
- A(水 270ml 白だし(濃縮)30ml 粉寒天 2g 梅干し 1個) オリーブオイル 適量
【作り方】
- 鍋にAを入れて中火に熱し、2分ほど沸騰させて、寒天を煮溶かす。火を止めて梅干しを取ってバットに移す。粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて冷やし固める。
- レタスは手でちぎり、紫玉ねぎは薄切り、スプラウトは根元を切り落とす。
- 1のジュレはフォークで崩してボウルに入れ、食べやすい大きさに切った刺身を加え和える。
- お皿にレタスを敷き、3を盛りつけ、紫玉ねぎとスプラウトを彩りよく添える。食べる直前にオリーブオイルをかけ、混ぜながら食べます。
■レシピ協力:きたじまよりこ(スタイリング・撮影・コラム)