いい夫婦の日

11月22日は「いい(11)夫婦(22)」と読む語呂合わせから「いい夫婦の日」に制定されました。
日本中の夫婦やカップルにいっそう素敵な関係を築いていただきたいという思いから制定されたそうです。
今年は大安ということもあり、「いい夫婦の日」に入籍するカップルも多いかもしれません。

今回はそんな日にぴったりの夫婦とスパイスの良い関係のお話です。
痺れる旨さで人気の火鍋は、中国、香港、台湾などでも食べられ、いろいろな種類があります。
中でもインパクトがある「鴛鴦火鍋」(ユアンヤンフオグオ)は、太極の陰陽に見立てて仕切られた鍋に、白湯と麻辣の2種類のスープを入れ、薄切り肉やレタスはしゃぶしゃぶにし、ほかの具材はグツグツ煮て食べます。ちなみに「鴛鴦」とはオシドリのことで、2つに仕切られた鍋は仲睦まじさを表します。

この麻辣スープに欠かせないスパイスといえば赤唐辛子と花椒です。鮮やかな赤色の赤唐辛子は強い辛みがあり、爽やかな香りの花椒はピリリとした辛みがあります。
この2つのスパイスをテンパリング(低温の油でゆっくり温め、香りを引き出すテクニック)すると、異なる個性が調和され、より刺激的な香りと辛みになり料理に深みが増していきます。

これらのスパイスに負けないくらいに刺激的なことが夫婦には起こります。
何気ない相手の発言で、赤唐辛子を食べたときのようにカッカとした気持ちになったり、花椒を食べたときのようにピリリとした空気になったりします。機嫌をとったつもりが火に油を注いでしまい、眉間のシワに深みが増した…なんて経験はどのカップルや夫婦にもあるでしょう。そんな経験の御陰か所為か…刺激的でより深みがある人生になってきたのではないでしょうか。我が家も例外ではなく深み進行中です。(笑)

そんな人生に深みを増してくれる我が夫に、今回は手タレ(手のタレント)として撮影に協力してもらい、しゃぶしゃぶを持つ手の震えを必死におさえてがんばってもらいました。(笑)私の仕事の理解と撮影に協力しくれる夫にこの場をお借りして感謝します。例え、家事を手伝わなくても、空気が読めなくても、ねぎらいの言葉がなくてもこの際許します。(笑)
オシドリ夫婦やいい夫婦になんかならなくてもいいから、刺激し合えるスパイシーな夫婦になりましょう。

レシピ

【材料】2~3人分

  • 808ファクトリー(グリーンリーフ・ロメインレタス) 各1袋
  • 豆もやし 1袋
  • 青梗菜  2株
  • きのこ(エリンギ・しめじ・えのきなど) 適量
  • 豚薄切り肉  250g
  • 厚揚げ  1枚
  • A(サラダ油 大さじ3 赤唐辛子 2本 花椒<ホール> 小さじ1)
  • B(おろしにんにく 大さじ1 おろし生姜 大さじ1)
  • C(鶏ガラスープ 1ℓ オイスターソース 大さじ1 塩 小さじ1.5 黒胡椒 少々 八角 2個)
  • 豆板醤 小さじ1
  • ~つけダレ~(ごま油 大さじ3 黒酢 小さじ2 オイスターソース 小さじ2 香菜 適宜)

【作り方】

  1. 鍋にAを入れて弱火に熱し、香りが出てきたら豆板醤を加え炒める。さらにBを加え炒め、スパイスの香りと辛みが立ってきたら、Cを加えて中火で煮る。
  2. レタスと青梗菜は食べやすい大きさに切り、きのこ類はいしづきを取って小房にわけ、厚揚げは1cm幅に切って、豚肉、豆もやしと一緒にお皿に盛る。
  3. 葉物と豚肉はしゃぶしゃぶにし、残りの具材は煮込み、合わせたつけダレにつけて食べます。

■レシピ協力:きたじまよりこ(スタイリング・撮影・コラム)