レシピ
【材料】(2人分)
- 808ファクトリーレタス(グリーンレタス) 1袋
- 牡蠣 6個
- ベーコン 1枚
- 長ネギ 10cm
- 生姜 1/2片
- A〔オーツミルク(砂糖不使用) 200ml 鶏ガラスープの素 小さじ1 塩 小さじ1/3)
- 片栗粉 適量
- サラダ油 大さじ1
- 塩・こしょう 適量
【作り方】
- 牡蠣は塩水でふり洗いし、ザルにあけてキッチンペーパーで水気を拭き取り、片栗粉をまぶしておく。生姜は千切り、長ネギはみじん切り、ベーコンは5mm幅に切る。
- フライパンにサラダ油、生姜、長ネギ、ベーコンを入れて中火に熱し、香りが出てきたら牡蠣を加えて炒める。表面に焼き色がついたら、いったん牡蠣だけを取り出す。
- (2)にAを加え、ふつふつとしてきたら牡蠣を戻し入れ、塩・こしょうで味を整え、水溶き片栗粉を加えてとろみをつける。
- レタスは根元を切り落とし半分に切って器に盛り、(3)をかけ余熱でレタスの火を通す。
オーツミルクの日
10月23日は「オーツミルクの日」。「オー(0)・ツ(2)・ミ(3)ルク」と読む語呂合わせから制定されたそうです。オーツミルクはソイミルク(豆乳)を第2のミルクとするならば、アーモンドミルクやライスミルクと同様に第3のミルクと呼ばれ、ミルクの代替食品として人気が高まっています。
オーツミルクの原料となるオーツ麦はイネ科カラスムギ属に分類される植物の燕麦のことで、動物性食品を食べないヴィーガンや、牛乳や大豆、ナッツ類のアレルギーの人だけでなく、牛乳や豆乳に比べるとカロリーや糖質が控えめで、不足しがちな食物繊維を手軽に摂取できることから健康志向が高い人にも注目されています。
牛乳の代替食品として植物性ミルクが近年注目されているのには、牛乳生産における環境負荷が理由にあります。牛のゲップが二酸化炭素の25倍もの温室効果があるとされるメタンガスを含んでいるため、気候変動を加速させる要因のひとつとされているからです。さらに飼料となる穀物を育てるための森林伐採、大量の水の消費等、生産過程から流通において地球環境の負荷をかけている背景から、植物性ミルクは欧米を中心に牛乳の代替食品として移行がすすんでいるそうです。とはいえ牛乳と植物性ミルクでは含まれる栄養素が違うため、牛乳の代替として使用するならば、ほかの食品との栄養バランスも考える必要があるといえます。
ところで牛乳の栄養価が高いことから他の栄養価の高い食材を〇〇のミルクと例えられたりします。畑の肉と呼ばれている大豆から作られる豆乳は「畑のミルク」と呼ばれています。そして牛乳のように様々な栄養成分を含み、乳白色であることから牡蠣は「海のミルク」と呼ばれています。そして日本では馴染みがあまりないのですが、栄養価が高いことからぶどうは「山のミルク」と呼ばれています。第3のミルクと呼ばれたり、畑や海のミルクと呼ばれたりとなにかと例えに使われるミルクですが、将来的にそんなネーミングも変わってしまうかもしれません。
さて、レタスの名前の語源はミルクと関係あるのをご存じでしょうか。レタス「lettuce」の語源はラテン語でミルクを意味するラク「lac」からきています。これはレタスを切ると切り口から牛乳のような白い液体が出ることに由来します。ちなみにレタスの和名の乳草(チシャ)も、レタスを切ると出る白い液体に基づいた名前です。そんな不思議なご縁を感じたので、今回のメニューは第3のミルクと呼ばれるオーツミルク、海のミルクと呼ばれる牡蠣、語源がミルクのレタスを使った中華風クリーム煮を紹介したいと思います。
日本では飛鳥時代から牛乳が飲まれていたとされていて、栄養価の高い食品であることから薬として飲用されていました。現在ではサスティナブルを意識して食材を選ぶ時代になり、牛乳が肩身の狭い思いをしているのもなんだか気の毒な気もしますが、家族の健康と地球の健康を考えて、口にする食材を選んでいくことも必要なのかもしれません。
■レシピ協力:きたじまよりこ(スタイリング・撮影・コラム)