みつばちの日

3月8日は「みつばちの日」。「みつ(3)・ばち(8)」と読む語呂合わせから制定されたそうです。日本でミツバチが初めて記されたのは日本書紀といわれています。そこにはまだミツバチという文字や言葉がなく蝿と記述されています。その後に蜜蜂という言葉が用いられ「是歳、百済の太子余豊、蜜蜂の房四枚を以て、三輪山に放ち養ふ。而して終に蕃息らず」(百済の王子が三輪山に蜜蜂を離して養蜂を試みたが失敗した)という記述が残されており、これが日本の養蜂の起源と考えられています。

現在はニホンミツバチとセイヨウミツバチの2種類のミツバチが養蜂され、蜜の採取が行われています。ほぼ1種類の花から採れるものを単花蜜といい、複数の花から採れたものを百花蜜といいます。蜜源となる花はさまざまな種類がありますが、単花蜜が作られるのはミツバチの習性によるものです。ミツバチは蜜や花粉が採れる場所を見つけると、巣箱からその場所までの飛行角度と距離を、ワッグルダンスと呼ばれる8の字ダンスをして仲間に伝え通い続けます。生命を維持し子孫を増やすために1匹のミツバチが一生のうち採取する蜜はわずかティースプーン1杯ほどです。そんな貴重な蜜をわたしたちは古代からミツバチから頂戴しています。

ミツバチは花の蜜を集めるだけでなく、私たちの食事に欠かせない野菜や果物の受粉の手伝いもしてくれています。農産物を栽培する農業の現場において大きな役割を果たしてくれていますが、最近では農薬などにより世界的に減少傾向にあるといいます。ちなみにナス科の植物は花蜜がないので、ミツバチではなくマルハナバチが受粉のお手伝いをしてくれています。

ハチミツは調味料や美容食として愛用する人も多いです。肉をはちみつに漬けるとはちみつに含まれるブドウ糖や果糖が中まで浸透し、お肉が硬くなるのを防ぎます。また、あさりなどの二枚貝は砂抜きをするときに、はちみつを1滴垂らすだけで旨味成分のコハク酸の量が増え、旨味が増します。砂糖の代わりに使えばカロリーも抑えられ、菓子に使えばしっとり仕上げることができます。

今回はハチミツベースのタレに肉を漬けたハニーチキンのレタスバーガーを紹介しようと思います。これをバンズではなくレタスで挟んで食べていただこうと思います。

ミツバチは1匹の女王蜂、多くの働き蜂、繁殖期には1割ほどの雄蜂の群れで構成されています。働き蜂は蜜のうに蜜を貯めて巣に運び、巣に持ち帰ると別のハチが口移しで蜜を受け取り、貯蔵する部屋へと運びます。そして羽ばたいて蜜の水分を飛ばして濃度を上げます。出来上がったはちみつは蜜蝋でフタをして保存します。花がない冬はそれらを保存食として食べて春になるまで生き延びます。ミツバチは一致団結して生命を守ります。

我が家はというと、女王蜂の代わりに王様のような犬がいます。1匹の働き蜂と1匹の働く雄蜂で構成されています。働き蜂は酒を買い巣に運び、巣に持ち帰ると雄蜂が手渡しで受け取り、貯蔵する冷蔵庫へと運びます。そして酒という水分を飲み気分を上げます。殻になった酒瓶はフタを外して瓶用のゴミ箱に捨てます。酒がない日はしおれた顔をして給料日まで生き延びます。人間って単純でいいですね。

レシピ

【材料】2人分

    • 808ファクトリーレタス(グリーンリーフ)  1袋
    • 鶏モモ肉  1枚
    • トマト  1/2個
    • 新玉ねぎ  1/4個
    • 薄力粉  適量
    • 塩 少々
    • A(しょうゆ・酒・はちみつ) 各大さじ1
    • サラダ油  大さじ1/2

【作り方】

    1. 鶏モモ肉は余分な油を取って厚さを均等にして、フォークで数か所刺し半分に切る。塩をふり、薄力粉をまぶす。玉ねぎとトマトは7mmほどの輪切りを2枚ずつ切る。
    2. フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、鶏肉は皮目を下にして、玉ねぎに塩をふり一緒に焼く。肉の皮がパリっと焼けたら裏返し、2~3分ほど焼く。一旦火を止めて玉ねぎを取り出し、フライパンの余分な油はふきとる。
    3. 再びフライパンを中火に熱し、混ぜたAをまわしかけ煮絡める。全体に絡まったら火を止め、粗熱が取れたらトマトと玉ねぎと一緒にレタスに挟み、お皿に盛る。

■レシピ協力:きたじまよりこ(スタイリング・撮影・コラム)