クリーニングの日

9月29日は「クリーニングの日」。「ク(9)・リーニ(2)・ング(9)」と読む語呂合わせから制定されたそうです。コインランドリーの普及など洗濯が多様化する中で、消費者にもっとクリーニングを利用してもらうこと、そして自らもクリーニング技術の向上を目指すことが目的です。

我が家のクリーニング屋の利用の多くはワイシャツです。私の嫌いな家事ワースト1はアイロンがけです。理由は時間をかけたわりに、美しい仕上がりにならないからです。シワがなかなか伸びず、表がやっときれいに仕上がったと思えば、その裏に新たなシワが出来ていて、それをまた霧吹きをかけてアイロンをかけ、裏返すと新たなシワができている。シワになりにくい繊維や洗剤を選び、スチームアイロン、スプレーなどを試してもシワとの格闘は無限ループです。私の脳内は著しくドーパミンの分泌が減少している。そんなわけで私はワイシャツだけはクリーニング屋さんにお願いすることにしています。洗浄・アイロン・スピードを考えたらコストパフォーマンスが良く、納得の仕上がりを見ると、ドーパミンが脳内で分泌されているのが自分でもよくわかります。(笑)

料理・掃除・洗濯に共通している便利なものといえば「重曹」と「酢」です。

重曹はアルカリ性で油汚れなどの酸性汚れを分解し、酢は酸性で水垢などのアルカリ性汚れを分解します。それらの特徴を活かして、ガスまわりの油汚れ、水まわりのぬめりなどの掃除にとても便利です。もちろん市販の洗剤を使えばいいのですが、知っておくといいかもしれません。

料理でいうと重曹はワラビなどの山菜やタケノコのアク抜きや、菓子類やパン生地を膨らませるのに使います。酢は酢煮にしてお肉を柔らかくさせたり、浅漬けやピクルスにして野菜を長持ちさせるなど、なんとなく使っていたものですが、料理もクリーニングも化学です。

それぞれの効果は下記の通りです。参考まで

重曹<料理>お肉を柔らかくする、臭みを取る、アク抜き、膨張効果
<掃除・洗濯>皮脂汚れ、消臭・殺菌・漂白効果

酢 <料理>お肉を柔らかくする、臭みを取る、保存性を高める
<掃除・洗濯>剥離効果、抗菌効果、消臭効果

さて、今回のレシピはそんなクリーニングに便利な重曹や酢を使うのではなく、クリーニングの必要がいらないおいしい「汚し(よごし)」の紹介です。

汚しとは胡麻和えの別名で、由来は野菜が胡麻で汚したように見えることからで、特に黒胡麻を使った胡麻和えのときにこの名が使われています。しわのばし不要なレタスとワイシャツのようにプレスして油抜きした厚揚げを和えた胡麻よごしは、きっと食べたら幸せホルモンのドーパミンが分泌されること間違いなし。

レシピ

【材料】2人分

    • 808ファクトリーレタス(グリーンリーフ) 5枚
    • 厚揚げ  100g
    • 黒ゴマ 大さじ3
    • 醤油  大さじ1
    • 砂糖  大さじ1

【作り方】

    1. 黒ゴマはフライパンに入れて炒り、すり鉢に入れてよく擦る。醤油、砂糖を加え混ぜる。
    2. レタスはちぎって濡らしたキッチンペーパーで包み、厚揚げはキッチンペーパーで包む。耐熱皿に並べて置き、電子レンジ600Wで1分加熱する。レタスはペーパーを広げて冷まし水分を取り、厚揚げは余熱が取れたらペーパーの上から押さえて油をとる。
    3. ①にレタスと5mm幅に切った厚揚げを加え和える。

■レシピ協力:きたじまよりこ(スタイリング・撮影・コラム)