サンドイッチの日
3月13日はサンドイッチの日。こちらは語呂合わせではなく、日付の1が3で挟まれていることから(サンド1)「サンドイッチの日」になったそうです。ちなみにサンドイッチの名前の由来とされるイギリスの貴族、サンドウィッチ伯爵の誕生日である11月3日は「サンドウィッチの日」になります。
サンドイッチという名前はサンドイッチ伯爵の名前から取ったというのは耳にしたことがあると思いますが、カードゲームが大好きだった伯爵は、ゲームをしながら食事ができないかと考え、パンに具材を挟んだものを作ってもらって食べていたそうです。その食べ物が社交界で有名になり、伯爵の名前にちなんでサンドイッチと呼ばれるようになったと言います。一説には仕事が忙しくて食事をとる時間がなく作ってもらったともいわれていて、ゲームと仕事では大違いですが、現代でもきっと伯爵のようにサンドイッチを片手に、ゲームや仕事をして過ごしている人も多いかもしれません。
昔はお家で作るサンドイッチといえばタマゴやキュウリ、ツナが定番でした。これをいうとみんなにびっくりされるのですが、私の実家のタマゴサンドは甘いタマゴサンドでした。大人になるまでそれが普通だと思っていたので、はじめて塩味のあるタマゴサンドを食べた時はかなり衝撃でした。なぜ甘い卵サンドなのか母に訊ねると、母が東京に住んでいた頃、料理教室で教わったそうで、塩味だけだと単調になるので、茹で卵を崩してマヨネーズと砂糖、塩で味付けすると先生から教わったそうです。休みの日に作ってくれたサンドイッチが、絶妙なバランスだったことを今でも思い出します。
最近は美しい断面のフルーツサンドがとても人気です。ケーキと比べると嬉しい価格なので、ついいろんな果物のサンドを買ってしまいます。分厚いだし巻き卵やステーキ肉などボリューミーなサンドイッチがよく話題になりますが、ヴィクトリア時代の上流階級の女性たちの社交の場であるアフタヌーンティーでは、パンは薄ければ薄いほど上品とされ、当時高級だったキュウリを使用したキューカンバーサンドイッチは富の象徴とされていました。ヴィクトリア時代の人が今のサンドイッチを見たらきっとびっくりするでしょうね。(笑)
その時代を象徴するサンドイッチの具ですが、今回は富の象徴でも、断面萌えでもなく、北欧のスモーガストルタという甘くないサンドイッチケーキを紹介します。味が単調にならないように皮ごと食べられるぶどうを入れ、飾りのトッピングにはフリルレタスを使って可愛く仕上げています。現代の社交の場でもきっと盛り上がること間違いなし。富の象徴の指輪をじゃらじゃらつけて、ナイフで切り分けて食べていただければと思います。(笑)
レシピ
【材料】2人分
- サンドイッチ用パン 6枚
- 808ファクトリー(フリルレタス) 2枚
- スモークサーモン 70g
- スライスチーズ 2枚
- キュウリ 1/2本
- 玉ねぎ 1/8個
- ケイパー 適量
- 皮ごと食べられるぶどう 4~5粒
- A(クリームチーズ 80g ヨーグルト(水切りしたもの) 正味20g レモン汁 小さじ1/4)
- マヨネーズ 適量
- バター(常温にして柔らかくしておく) 適量
- 飾り用 レタス、ケイパー、ぶどう、ディル、オリーブ 適量
【作り方】
- パンはバターを片面に塗る。レタスは手でちぎり、きゅうりはパンの幅に合わせて切って6等分に切り、ぶどうは2mmの輪切り、玉ねぎは薄切りにして水にさらして水切りしておく。
- パンにスライスチーズをのせ、きゅうりを並べる。これを2枚作る。
- パンにマヨネーズを塗り、スモークサーモンを並べる。玉ねぎ、ケイパー、レタスの順にのせる。これを2枚作る。
- パンに混ぜたAを少量塗り、ぶどうを並べる。
- 大きめに切ったラップの上に(2)、(3)、(4)、(2)、(3)の順にのせ残りのパンをのせ、上から手で押さえ、ラップで包む。冷蔵庫に10分ほど入れて、生地を落ち着かせる。
- お皿にサンドイッチをのせてAを塗る。レタス、ケイパー、ぶどう、ディル、オリーブを飾る。
■レシピ協力:きたじまよりこ(スタイリング・撮影・コラム)