サバの日
3月8日はサバの日。「サ(3)・バ(8)」と読む語呂合わせから制定されたそうです。
日本の太平洋沿岸を回遊するサバは、各地で水揚げされているので、全国にさばを使った郷土料理がたくさん存在します。なかでも福井県(若狭地方)の「さばのへしこ」、高知県の「さばの姿寿司」、福岡県の「ごまさば」は有名です。福井県の「さばのへしこ」は春にとれた魚をぬか漬けにし、昔は漁がない秋の終わり頃から冬にかけて食べられていたそうです。高知県の「さばの姿寿司」は、酢で締められたさばに酢飯を入れ、頭と尾を一緒に豪快に盛りつけたお寿司で、冠婚葬祭や神事に欠かせない料理だったそうです。
そして福岡県の「ごまさば」は、新鮮なさばが手に入ったことから、さばの刺身に醤油とすりゴマで作ったタレを和えて食べるという、珍しい生食文化が今も根付いているそうです。
そして水煮缶を使った新たなソウルフードもあります。それは滋賀県の「さばそうめん」や長野県の「さばと若竹の味噌汁」です。先日、ちょうど長野の知り合いからさばと姫竹の味噌汁の缶詰が送られてきたので、缶を湯煎で温めて食べてみたところ、さばの旨味と姫竹の歯ごたえがたまらなく美味しい贅沢な味噌汁でした。考えてみれば初夏に採れる姫竹の瓶詰めと栄養がまるごと詰まったサバ缶、そして信州味噌といった3つの保存食をうまく使った料理は無駄がなく、まさに地の利を活かした郷土料理だと思いました。
さて、サバ缶といえばメディアで健康効果が高いと紹介され、一時は店頭から消えるほどの人気でしたが、最近はいろんなサバ缶も出回り、安定して手に入れることが出来るようになりました。どうしてサバ缶がこれほど人気かというと、サバには栄養素、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)などの不飽和脂肪酸が多く含まれていて、生活習慣病の予防、脳の活性化、ダイエット効果などが期待できるからです。サバ缶には身だけでなく骨、血合い、皮などが丸ごと入っているので、水煮の汁ごと食べるとさらにいいそうです。
春になると草木は芽を出し、私たちの身体も活発に動く準備をします。冬に溜め込んだ脂肪が洋服に納まりきれない現実をしっかり受け止め、オールシーズン手に入る808ファクトリーのレタスとサバ缶でだし要らず手間要らずのお味噌汁を食べて、春のお洒落を楽しむ準備をしてみてはいかがでしょうか。サバ読みしなくても、その年齢の美しさで楽しめる春になりますように。
レシピ
【材料】
- 808ファクトリー(グリーンリーフ) 2枚
- サバ缶(水煮) 1個
- 長ネギ 10cm
- 味噌 大さじ2
- 水 400ml
- 七味 適宜
【作り方】
- 長ネギの半分は斜め切り、レタスの半分は手でちぎる。飾り用に長ネギは白髪ねぎ、レタスは千切りにする。
- 鍋に水を入れて沸かし、沸騰したらサバ缶を汁ごと入れてひと煮たちさせ、長ネギとレタスを加える。
- 火を止めて味噌を溶き、お椀に盛り、飾り用の白髪ねぎと千切りレタスをのせる。お好みで七味をかける。
■レシピ協力:きたじまよりこ(スタイリング・撮影・コラム)