回文の日
12月21日は回文の日。「1221」が回文のようになっていることから制定されたそうです。
回文とは上から読んでも下から読んでも同じになる文をいいます。単語だと新聞紙、八百屋、トマトなど、短い言葉遊びだと「竹藪焼けた」「まさか逆さま」「磨かぬ鏡」などがあります。ちなみに回文の日の数字を並べた1221や808ファクトリーの808は回文数です。
そんな回文と関わりがある808ファクトリーのレタスと、八百屋にあるトマトの回文を調べてみたところ、「貝とトマトとイカ」、「すでにトマト煮です」、「レタス足すタレ」など美味しそうなものばかりだったので、今回はこれらをヒントにメニューを考えてみました。(笑)
「レタス足すタレ」は何枚もレタスを足してボリューミーに仕上げ、タレの濃厚さの代わりに「貝とトマトとイカ」を一緒に煮込んで旨味をアップさせ、「すでにトマト煮です」が、サフランを入れて風味づけをしました。
メニュー名は「貝とトマトとイカのロールレタス サフラン風味」です。ちなみに煮込んでも変色しないロメインレタスを使って色味もアップさせています。食べやすい大きさに切って、上品に食べていただければと思います。(笑)
さて、あと10日もすると新年が明けます。今年は新型コロナウイルス感染症が蔓延し大変な年でした。来年こそは良い年にしたいと願うばかりです。
昔から初夢で一年の吉凶を占う風習がありますが、良い夢をみるには七福神の乗っている宝船の絵を枕の下に入れ、そこに書かれた和歌を三回詠み上げて寝ると、良い初夢が見られるといいます。
「なかきよの とおのねふりの みなめさめ なみのりふねの おとのよきかな」
(長き夜の 遠の睡(ねむ)りの 皆目醒(めざ)め 波乗り船の 音の良きかな)という回文和歌は、解釈はいろいろありますが、(冬の)長い夜、ぐっすりと眠る深い夢の中であっても、みんな(良い朝を迎えてすっきりと)目を覚ます。(厄を流してくれる)舟が、波を越える際に奏でる音がなんとも心地良いものだよ。という意味があります。
そして、古くから初夢で「一富士、二鷹、三茄子」を見ると縁起が良いと言われています。「富士」は無事、「鷹」は高く、「茄子」は成すといった縁起の良い語呂合わせという説や、徳川家康が好んだものという説、故郷である駿河(現在の静岡県中部)の名物という説があります。
さてどんな初夢をみるのでしょう。個人的にはレタスの夢を見る気がします。私が好んで常備しているという説、故郷である静岡の名物という説、いつも締め切りに追われているという説があります。(笑)
来年もコラムにお付き合いくださいませ。良いお年を…。
レシピ
【材料】2人分
- 808ファクトリー(ロメインレタス) 1袋(2束入り)
- シーフードミックス 100g
- A(鶏ひき肉 100g 玉ねぎ 1/4個 卵白 1個分 塩 小さじ1/3 こしょう 少々)
- トマト 1個
- コンソメ 1個
- ハーブ(サフラン 5本 ローリエ 1枚 タイム 適宜)
- バター 20g
- 塩 小さじ1/2
【作り方】
- 鍋に水300mlを沸かし、シーフードミックスを入れてサッと茹で、シーフードと茹で汁にわける。フードプロセッサーにシーフードを入れて攪拌し、Aを加えてさらに攪拌する。
- レタスを耐熱皿に並べてラップをかけ、電子レンジ600Wで2分加熱する。粗熱が取れたら軸を取り、1束分を表が裏になるように少しずつ重ねながら並べ、(1)の半分をのせて包み、両端を中に押し込む。これをもう一つ作る。
- 鍋に(2)とくし型切りにしたトマト、(1)のゆで汁、ハーブ、コンソメ、バターを入れ、10~15分ほど中火で煮込み、最後に塩を加えて味をととのえる。
- 器に盛りつけ、タイムを添える。
■レシピ協力:きたじまよりこ(スタイリング・撮影・コラム)