漢字の日

12月12日は漢字の日。いい字一字「1(いい)2(じ)1(いち)2(じ)」の語呂合わせから制定されたそうです。

毎年、その年の世相を象徴する漢字(今年の漢字)を全国から募集し、この日に京都市の清水寺で発表されます。2018年は地震や台風が多い年で「災」、2019年は新元号の「令和」の一文字「令」でしたが、世情が千変万化した2020年は、いったいどんな一字が選ばれるのでしょうか。

コロナの流行による「禍」「病」「密」などが注目されていますが、改めて振り返った時、あなた自身の今年の漢字を選ぶならどんな一字だったでしょうか?
私は良くも悪くも「忙」だったように思います。「体」が忙しい状態であれば引き締まった美ボディになりますが、「心」が忙しい状態だと、頭中の妄想と体は共にパンパンになります。(笑)
この「忙」の部首「忄」(立心偏)は「心」の字形から転じた偏で「心を亡くす」と書きますが、似ている漢字で「亡くす心」と書いて「忘」があります。この部首「心」(こころ)は心の働きなどに関する字に使われます。
この「忙(ぼう)と忘(ぼう)」は心のスイッチの「オンとオフ」と似ている気がします。

今年は忙しい状態が続いて心に余裕がなくなり苦しくなったこともありましたが、そんな時はすべて忘れて、家族や友人、そして愛犬と一緒に楽しく過ごしたり、自分と向き合う無の時間を作り、心の「忙(ぼう)と忘(ぼう)」で気持ちを切り替えるようにしました。そう考えると私にとっての今年の一字は「忙」と「忘」になってしまいます。どちらかというと、物忘れの意味もある「忘」なのかもしれません。(笑)

ちなみに江戸時代には庶民が一年の労をねぎらい、酒を酌み交わすといった現在の年忘れ(忘年会)に近い形の宴が存在していたといいます。そんな忘年会シーズンですが、今年はまだまだ外出自粛が続き難しいです。しかし、宴ができなくても、一年の労をねぎらいお酒を楽しむことはどこでもできます。今回はそんな時間にぴったりの日本酒に合う料理を紹介させていただきます。お酒を飲みながら、来年目標とする漢字一字を考えてみるのも楽しいかもしれません。

ちなみに私が来年目標とする一字は「宣する心」と書いて「愃(せん)」です。心がくつろいでゆったりしているという意味があり、そんな豊かな心を持つ大人の女性でありたいと願っていますが、いったいどうなるかは来年のお楽しみ。
来年のことを言うと鬼が笑いそうなので、この辺でおしまい。(笑)

レシピ

【材料】2人分

  • 808ファクトリー(リーフレタス) 1/2袋
  • 牡蠣  8個
  • 絹ごし豆腐  150g
  • A(水 400ml 昆布 5cm) 
  • 片栗粉 大さじ1/2
  • 塩  小さじ1/2
  • 薄口醤油 小さじ1
  • 酒  大さじ1
  • 柚子  適宜

【作り方】

  1. 豆腐はキッチンペーパーに包み、電子レンジ600Wで3分加熱して水切りする。牡蠣はボウルに入れて、塩と片栗粉(分量外)を加えて軽く混ぜる。水で2~3回すすいで水気を取る。
  2. 鍋にAを入れ30分くらいおき、中火にかけて沸騰直前に昆布を取りだす。
  3. (2)を強火にして牡蠣と豆腐を入れ、酒、塩、薄口醤油を加えて5分ほど煮る。
  4. レタスは大きめにちぎりって加えてひと煮立ちさせたら、同量の水で溶いた片栗粉を入れて、とろみがでたら火を止め、器に盛り、千切りにした柚子を添える。

■レシピ協力:きたじまよりこ(スタイリング・撮影・コラム)